BEE’S METHOD代表 オーソモレキュラー栄養医学研究所認定講師 蜂屋雅司氏
「原材料にこだわり、胃や腸に負担をかけず運動中にも摂取できる糖質とは」

インタビュー

水戸ホーリーホック
Health & Performanceコーチ
蜂屋雅司氏

プロフィール

選手のパフォーマンス向上を目指し、栄養・マインドフルネス・睡眠の3つの分野から統合的にチームを指導している。専門分野は分子整合栄養医学、マインドフルネス、睡眠改善。

独自のトレーニングをメソッド化したBEE’S METHODでは、フィンスイミング金メダリスト、Jリーガー、東京オリンピック出場選手、サッカー日本女子代表選手、フットサル日本代表選手など数々のトップアスリートも指導する。

食べた物で身体はできている 食生活を見直しパフォーマンス改善を

水戸ホーリーホックでは、日々どのように選手やチームをサポートされているのでしょうか?

パフォーマンス向上を目的として、選手、監督、コーチに向けて「栄養」「マインドフルネス」「睡眠」の3つを改善する取り組みを行っています。

効果的な食事や睡眠の課題との向き合い方など、選手の状態に合わせて専門知識を提供したり、マインドフルネスでは、瞑想も交えて心身ともにストレスを軽減する方法を伝えています。

世界に目を向けると、活躍しているトップアスリートは日々の食生活にも気を使っていますが、日本におけるアスリートの食生活改善はまだまだ始まったばかり。何もしなくても身体が動く20代のうちから、食生活の大切さに気づいている選手は少ないですね。

サッカーでは選手人生は平均10年と言われ、30〜35歳の間にプロを引退する人がほとんどです。徐々に身体が劣化していき引退するのか、食生活に気を使いながらパフォーマンスの高い状態を長く保つかで、アスリート人生の後半が大きく変わります。

シンプルなことですが、食べた物で身体はできています。「食物の質を変えると身体は変わる」というメッセージを専門知識とともに伝えています。

食べた物で身体はできている 食生活を見直しパフォーマンス改善を

今回、「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」の開発を監修することになったきっかけをお聞かせください。

アスリートは運動量が多いので、朝昼晩の3食だけでは十分なエネルギーを補えません。また、アスリートはエネルギーをスムーズに産生できた方がパフォーマンスを発揮しやすいです。。そのためには、「ミトコンドリア」の活性化が必要不可欠です。ミトコンドリアの活性化のために糖質を用いた血糖値管理が必須となります。そのため補食がとても大切です。

ミトコンドリアが正しく活動し、そして身体を動かすエネルギー源となる、糖質と脂質を上手に摂取していくことで、思い描くパフォーマンスが出ると考えています。
これらを補うための”糖質の補食用の食品(以下、補食品)”をどうするかと西村氏と相談する中で、(株)きくちの「ACTIVE YOHKAN(アクティブようかん)」を知りました。ACTIVE YOHKAN(アクティブようかん)をよりシンプルな素材の「良質な糖質」としてアスリート向けにバージョンアップできたら、プロアスリートの水戸ホーリーホックの選手だけでなく、スポーツに取り組むすべての人たちに喜んでいただける商品ができるのではと考えました。

添加物や人工甘味料は腸を荒らす原因に

なぜ、補食品の質にこだわるのでしょうか?

アスリートは、一般人を遥かに超える運動量を仕事にしています。つまり、肉体・精神ともに日頃からストレス過多の状態。酷使された身体をケアするために、あえてストレスを加えるようなことは避けたいと考えています。

例えば、添加物、人工甘味料、小麦製品、乳製品は、一般的な補食品によく使用されますが、食べ続けることで腸内細菌のバランスや腸の粘膜へ悪影響を及ぼします。添加物などの摂りすぎは、腸を荒らしたり腸粘膜のゆるみ(=腸もれ)の原因になるんです。

腸は、食物の栄養素を吸収する場所。腸もれになってしまうと、必要な栄養素がきちんと吸収されないばかりか、未消化の栄養素や細菌などが血中に入り全身を巡ります。

その結果、筋肉の合成がうまくいかない、便の調子が悪い、ブレインフォグ(頭に霧がかかったようになり、集中力や記憶力が低下する)などを引き起こしてしまいます。

このように食品の原材料は腸の状態も左右するため、日々摂取することになる補食品の質はとても大切なんです。

「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」開発で苦労した点はありましたか?

「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」の開発では、アスリートの身体作りを考えた際に、どうしても避けたい栄養素や理想の原材料を(株)きくちに提案しました。

今回、原材料として選んだてんさい糖には天然のオリゴ糖が含まれており、できる限り腸の負担にならないよう配慮しています。

一般的な糖を使えば簡単に美味しくなりますが、腸もれの原因になりがち。また、てんさい糖を馴染ませるために乳化剤を入れた商品も多いのですが、「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」は、こうした添加物を一切使わず厳選した材料(小豆:5種 /干し芋:6種)だけで作られています。

てんさい糖は一般的なようかんには使われない材料です。なかなか美味しいようかんに仕上がらず、開発は困難を極めました。職人泣かせだったようです。

しかし(株)きくちの熱意と職人さんの努力により、北海道産のてんさい糖を厳選して、なめらかで美味しいようかんに仕上がりました。

こだわり抜いた原材料で、即効性の高いエネルギー補給を

多くの方の努力で開発された「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」ですが、改めておすすめのポイントは?

食べやすい、サイズもよい、即効性の高い糖質なのでエネルギーが満ちた感じがする。甘いものが食べたい時の満足感もありつつ、なんと言っても美味しい。心と身体が欲する味ですね。これらがおすすめのポイントです。

ようかんというと、分厚く、お皿に出してフォークで食べるイメージがありますが、「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」は運動の前後や合間に食べやすいことが特徴です。

手を汚さずにパッケージが開けられ(汁も垂れません)、ジムでも周りを気にせず食べられる。身近で親しいトレーナーにも試作品を配っていますが、皆、同じことを言いますね。

運動中は交感神経が優位になり、胃があまり動かず消化不良が起きやすい。だから運動の前後に、ボリュームの大きなものを食べてしまうと胃に負担がかかり、パフォーマンスが落ちかねません。

その点、「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」は糖質12g相当が補給できるサイズで、一口二口で食べられます。即効性の高い糖分を摂取できるのに、「胃が重くならない」という声をもらうことが多く、私自身もそう感じます。また、無添加ですし、毎日食べられるおいしさだと思います。しっかりようかんの味もしますし、あずきと干し芋どちらの味も周りの人に人気です。激しいトレーニングをしている人ほど、より美味しいと感じられると思います。

質の高い補捕食品はどこでも見つけられるわけではないので、私は「MOVE BEET(ムーブ・ビート)」を毎日持ち歩いてます。

運動を職業とするアスリートやコーチ、トレーナーだけでなく、トレーニングを頑張っているのに思うようにパフォーマンスが出ない、食生活を見直したい人になど幅広く届けていきたいですね。